戸塚「支那そばや本店」ラーメンの鬼 佐野実さんの店をどこより詳しく紹介
2023年5月 月間751,120 PV(アクセス数)
世界一のグルメ都市東京の美味しい店と話題の店に絞って紹介しています。
B級1人グルメ中心でコスパ重視。ラーメン、カレー、とんかつ、寿司が大好きですが、好き嫌いなく美味しいものなら何でもOK!
独身中年おやじ。大阪→横浜→ロンドン→武蔵小山→小田原→西大井→大井町→国分寺
職業:英語講師 (英検1級、通訳案内士)、元翻訳者、元富士通
特技:将棋(将棋倶楽部24六段) 趣味:旅行、料理、お笑い好き(千鳥、かまいたち、オズワルド)
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今回の内容
支那そばやと佐野実さん
かつてテレビで見た佐野実さんの印象
白い詰め襟の厨房服とオールバックの髪型がトレードマーク。ラーメンの鬼こと佐野実さんはテレビをはじめとするメディアに多数出演していました。
それほどテレビを見るわけでもなく、今とは比べ物にならないくらいラーメン愛も強くなかった自分でもその顔はよく知っていました。当時は日本中の国民が知っていたはず。
佐野さんの印象はとにかく怖い。テレビが求めたキャラだったのかもしれませんが、いつも毒舌で怒鳴っているイメージ。
佐野さんの店舗「支那そばや」は「携帯禁止、私語厳禁、禁煙、香水お断り」など禁止事項をたくさん掲げていたことでも有名で、テレビで見る店内はいつもシーンとしています。
気に入らない客は躊躇なく追い出していました。
また食材に対するこだわりが半端なく、全国を飛び回っていて中でも佐野さんがラーメンスープ用に掛け合わせ作られた岡山の山水地鶏は有名です。
佐野さんが食材を追い求めて全国を駆け回るドキュメンタリーも見た記憶があります。
そんな佐野実さんは2014年63歳という若さで永眠。糖尿病のためと言われていますが、ラーメンにこだわるあまりかなり身体に無理をされたのでは?と推測できます。
支那そばやとは?
支那そばやの歴史を簡単にまとめてみました。
【 支那そばやの歴史 】
1986年 藤沢市鵠沼に「支那そばや」オープン
2000年「支那そばや」 の新横浜ラーメン博物館店がオープン。佐野さんのメインはこちらに
2004年 引き継いでいた弟子が辞めてしまい後継者もいなかったため藤沢の「支那そばや」が閉店
2008年「支那そばや」戸塚店がオープン
2014年 佐野実さん逝去
2019年「支那そばや」新横浜ラーメン博物館店が閉店
現在「支那そばや」の佐野実さんの完全な直系と言える店は戸塚店のみ。
奥様の佐野しおりさんが代表を努めていて実質的に現場を任されているのはお弟子さんたち。
ただお弟子さんの店で「支那そばや」という名前の店は神奈川の鶴ヶ峰、相模原、宮城の東松島にもあります。
また「支那そばや」というの名前でないがお弟子さんがやっている店は浜松の「支那そばや 日歩未(ひふみ)」、武蔵野市の「支那そば あおば」、伊東の「福々亭」など多数あるようです。
機会があったらこれらの店にも訪問したいものです。
弊ブログで紹介した支那そばや出身者の店
自分のブログで紹介したことのある店の中で「支那そばや」出身の店は以下の3つ。
反町の大人気店「星印」。
「支那そばや」で7年修行。星印の店長はラーメン博物館店と戸塚店の両方で店長をした経験があります。
西新宿の「らぁ麺や 嶋」
今年オープンした店ですが、店主は「支那そばや」で修行されたとのこと。自分が行った時は全くの無名店だったはずですが、恐ろしく完成度の高い店で驚きました。
ミシュランの常連 鷺ノ宮「すぎ本」(現在は青葉台に移転)
店主は佐野実さんの最後の弟子としても有名。食べログが4を超えることもあり、現在「支那そばや」関連では最も有名な店だと思います。
戸塚 支那そばや本店の外観、メニュー、店内の雰囲気
戸塚駅徒歩5分ということで油断していました。道に迷います。汗。
Google Mapを見ながらなんとか到着。結構分かりにくかったので後で行き方を詳しく書いておきます。
店の側面は白い詰め襟の厨房服で腕を組んだ佐野実さんが「本店の味を堪能してくれ」と言っています。
鮭だしのらぁ麺もあるのですね。これは新メニューなのかな?
正面から見た支那そばや。
両隣が駐車所なので車で来る方には便利。
時刻は平日の12時半。自分が行ったタイミングは運良くすぐに入店できましたが帰り際は行列ができていました。
店から戸塚駅西口の商業施設「トツカーナ」が見えます。
「らぁ麺とは・・・麺は男 スープは女 佐野実」とあります。両方揃って1人前ということでしょうか?
店頭にもメニューがありました。
醤油らぁ麺と塩らぁ麺は900円。有名店にしては安く抑えられていますが、大盛は+170円。トッピングは名古屋コーチン味付け玉子200円など全体的に高めです。
コロナ対策でカウンター席を間隔をあけているようです。
さて、入店。ずっと行きたい店にようやく行けたので嬉しいと同時に少し緊張します。
券売機の前で小考。醤油にするか塩にするか迷いますが、迷ったら左の方にあるものを選ぶつもりだったので醤油に決定。
「山水地鶏ワンタンらぁ麺」にします。そう、あの山水地鶏はワンタンにも使われているのです。これが気になりました。
【 支那そばや 本店の主なメニュー 】
醤油らぁ麺 900円
醤油山水地鶏ワンタンらぁ麺 1,160円
醤油チャーシュー麺 1,250円
醤油金華豚特上チャーシュー麺 1,600円
塩らぁ麺 850円
塩山水地鶏ワンタンらぁ麺 1,160円
塩チャーシュー麺 1,250円
塩金華豚特上チャーシュー 1,600円
限定 鮭だしらぁ麺 880円
席は空いているですが、食券を渡した後一旦外で待つように言われます。しばらく待ってから中に案内されます。
カウンター席ではなくテーブル席に案内されます。1人なのに4人がけのテーブルでスペースがあります。その後人が来ることはなく1人でずっと占拠。コロナ禍ではの対応でしょうか?
左はお取り寄せで販売している「支那そばや」のラーメン。
また「支那そばやのすべて」はラー博にて3,000冊限定発売したもの。こちらは入手困難かと思います。
壁には日本地図と佐野さんの写真。
日本中に印がついていますが、これらが厳選素材の産地。今でも厳選素材を使うと佐野さんの意志は引き継がれているでしょう。
卓上の調味帳は胡椒のみ。
こだわりの店では調味料がゼロのことも珍しくないのでやや意外な感じもしました。
さて、座ってからは数分で醤油山水地鶏ワンタンらぁ麺が到着しました。
戸塚 支那そばや本店で頂いた醤油山水地鶏ワンタンらぁ麺
器も凝っています。「有田焼」の窯元と支那そばやのらぁ麺に合う器を共同開発したとか。
スープが冷めにくいように深めの形状にしており、さらに醤油スープの味をより引き出すため、口当たりを考えて淵を反らしているらしい。
淡いけど良い色です。
具は平田牧場の三元豚チャーシューが3枚、有明産の海苔、穂先メンマが2本、九条葱、そして有料トッピングの山水地鶏ワンタン。デフォルトでもまずまず豪華な顔ぶれ。
まずはスープを。
うーん。複雑。動物系も節系も複雑な感じでどれもそこまで主張が強くないので分かりやすく○○が美味しいなどと言えないスープです。
美味しいのですが、何かコンソメスープのような気の利いた旨味もあって驚き。
佐野さんはテレビの中では他店舗のラーメンを食べる時に「化調を使っているか?」と必ず尋ねていました。化調を使っていないと答えると「化調を使っていないでこの味はすごい」と褒めることも。
つまり自分は化調を使わないようにしていたと思うで、コンソメ風の味わいに驚き。支那そばやでは今でも化調を使っているわけはないので、無化調でこの味を出しているのですね。
ただ、複雑だから良いとも限りません。何か完成途上のスープという感じもしました。
しかし、麺は最高に美味しい。喉越しの良いチュルチュル食感でスープの旨味をよく吸い込みます。そして麺と一緒に食べるとスープの印象が変わるというか実に良い感じになります。
チャーシューは名店は肩ロースを使う傾向がある?と勝手に持っていましたがこちらは豚のバラ肉。
脂身も美味しくさすがの完成度です。
ただワンタンは皮が大きめで餡は小さめ。一瞬鶏の旨味がきますが、すぐになくなります。もう少し餡が大きめの方が嬉しいかも。
穂先メンマは安定のクオリティ。こちらも厳選素材のはず。
うん。美味しかった。伝説の店で食べれて良かった。満足。
ただ、正直にいうとお弟子さんたちの店「すぎ本」や「らぁ麺 嶋」の方が分かりやすく美味しいなとも思いました。
戸塚 支那そばや本店の行き方と営業時間
〒244-0003 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4081−1
JR東海道本線・市営地下鉄「戸塚」駅より徒歩5分。
東海道(旧国道1号)「清源院入口」信号すぐ。
駅からは遠くないですが、結構迷ってしまいました。帰りに迷わない方法を自分なりにまとめてみました。(この他にも行き方はたくさんあると思います)
まずJR戸塚駅改札を出て西口方面へ左折。
すぐにトスカーナならぬ「トツカーナ」という商業施設があるので中の通路を横断します。
出口を出た少し右奥に「GARDEN」という文字が見えています。
この「GARDEN」の入り口からまっすぐ歩くと
すぐに出口が見えます。
出口を出るとこんな感じ。
左に赤く囲った佐野実さんの写真が見えます。ここから歩道をぐるっと周っていく感じです。
【 支那そばや 本店の営業時間 2023.03食べログより転載 】
11:00~20:30(L.O.)
※売り切れ次第終了
定休日 不定休
戸塚 支那そばや本店の感想と食べログ採点
【 支那そばや 本店の感想 】
・スープのとの一体感が素晴らしい麺が最高に美味しい。具のレベルもチャーシューをはじめ高レベル。ただスープは複雑すぎ?で旨味が分かりにくい。麺と食べると違和感はないが、スープ単独だとやや凝りすぎだと思った。
・店内は落ち着いた雰囲気で悪くない。接客も怖さはなく丁寧だが、あまり気の利いた感じはなかった。
・醤油らぁ麺や塩らぁ麺は900円で比較的安く抑えられているが、トッピングは味付け玉子200円など全体的に高め。
2023年5月 月間751,120 PV(アクセス数)
世界一のグルメ都市東京の美味しい店と話題の店に絞って紹介しています。
B級1人グルメ中心でコスパ重視。ラーメン、カレー、とんかつ、寿司が大好きですが、好き嫌いなく美味しいものなら何でもOK!
独身中年おやじ。大阪→横浜→ロンドン→武蔵小山→小田原→西大井→大井町→国分寺
職業:英語講師 (英検1級、通訳案内士)、元翻訳者、元富士通
特技:将棋(将棋倶楽部24六段) 趣味:旅行、料理、お笑い好き(千鳥、かまいたち、オズワルド)
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