「とんかつ ふる味」糀谷 ミシュラン掲載+とんかつ会議殿堂入りの注目店

2020年8月24日

2023年5月8日

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「ミシュランガイド東京 2020」でビブグルマンに掲載されたとんかつ店

ラーメンでミシュランに掲載された店については弊ブログで積極的に紹介していますが、とんかつ店も16軒ほどミシュランのビブグルマンに選ばれています。

意外と行ったことがある店は少ないですね。

何れも自分が大好きな大門「のもと家」、武蔵小山「もち豚とんかつ たいよう」、池上「とんかつ 燕楽」、高田馬場「とんかつ ひなた」が選ばれています。

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その一方で、自分が東京で最高のとんかつ店と思っている「とんかつ檍」をはじめ、同じく林SPFを使った名店蒲田の「丸一」、神田の「丸山吉平」は選ばれていません。

ミシュランに限らず誰が審査をしても偏りが出るのは仕方がないですが、ミシュランの審査員は林SPF豚がお好きではない様子。何でかな？

そして、ミシュランのとんかつ店を見て全く聞いたことのない店を発見します。それが「とんかつ ふる味」。糀谷と言えば京急羽田線で京急蒲田の隣の駅。

東京きってのとんかつ激戦区の蒲田の店が1つも選ばれていないのに、こっそり？その隣の店が選ばれています。

東京一！のとんかつ激戦区 蒲田のとんかつ6店を詳しく解説 穴場あり

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これは調査しないといけないですね。

とんかつ ふる味(ふるみ)とは？

「とんかつ ふる味」にはぐるなびのホームページがありました。

ミシュランのビブグルマンに選ばれたことを大々的にアピール。またBS-TBSの「とんかつ会議」でも殿堂入りしています。

またよく見ると英語の他、中国語、韓国語、スペイン語のページまで用意しています。ミシュランに掲載されてると外国人客が増える傾向がありますが、それを見越してのことでしょう。

気になったのは「つくば美豚(びとん)」というSPF豚を使っていること。

奥久慈の豊かな自然が育んだ「つくば美豚」

「つくば美豚」は茨城県奥久慈の緑に囲まれた自然豊かな農場で飼育されています。 農場の敷地内には日本百名水に数えられる八溝の名水群から湧き出る豊富な湧き水があり、大自然の中で手間を惜しまずに清潔に飼育された「つくば美豚」はキメ細やかな肉質と甘みのある食味が特長です。

「つくば美豚」はSPFポーク

「つくば美豚」は日本SPF豚協会の厳しい認定基準に合格した茨城県奥久慈の農場で飼育・生産された極めて「安心・安全」なSPFポークです。

つくば美豚は初めて聞きましたが、SPF(特定の病原菌を持たない)豚なんですね。林SPFではないですが、ミシュランに選ばれるSPF豚もあるのか。どんな感じだろう？

ちなみに「とんかつふる味」の食べログは3.45(2020.08.20)。オープンが2018年のせいか口コミも27しかありません。

それでいて、「とんかつ会議」に取り上げられたり「ミシュラン」の調査員が来るというのは店主の経歴がすごいとしか考えられません。

ただ店主の経歴については大々的にアピールしている訳ではなく、和食歴30年を超える職人さんらしいことしか分かりませんでした。

まあ行って食べてみれば分かるはず。とある平日の夜に京急にのって糀谷を目指しました。

糀谷 とんかつ ふる味の外観、メニュー、店内の雰囲気

糀谷駅を降りるのは2回目。中華ソバちゃるめで絶品の中華ソバを頂いて以来。

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駅前にある大通りの信号を渡ってそこから続く商店街の一角に「とんかつ ふる味」はありました。

薄緑が基調の渋い店構え。お世辞にも目立つとはいえない感じですが、

ミシュラン掲載は大々的にアピール。これはインパクトがあります。

ただ、下にはアルバイトも募集しています。ミシュラン掲載とアルバイト募集を同時にしているのが珍しい。

店内に入ると、カラーディスプレイの券売機があります。とんかつ屋では珍しいな。

とんかつふる味の券売機

お値段やや高め。まあ様子見という感じで「上 ロースかつ定食」の食券を購入します。

店の奥といったところから店主が出てきてお茶を出してくれます。そしてすぐに厨房に戻っていきます。

卓上にはなんと呼び出しボタン。

なんと現在はワンオペのようです。だからアルバイトを大々的に募集しているのですね。

平日の18時半で先客1名。自分がいた時にはあとから1名入ったのみでした。商店街はかなり人通りが多いので意外な感じですが、「餃子の王将」のお持ち帰りには行列ができていました。

コロナの趨勢はともかく、家で食べることがかなり定着していしまったようです。普通の飲食店はキツイな。

調味料はソースと塩。

塩はヒマラヤ岩塩と粟国の塩(海塩)。「とんかつ檍」には必ずある塩で多少は意識されているのでしょうか？

店内も薄緑が基調。椅子の色も同様です。

十二分に清潔ですが、ミシュランに載る店として普通でしょうか？ミシュランの審査員は店の雰囲気も重視しているような気がします。

壁には「つくば美豚」の小さい上りやプレートが飾れています。

とんかつなのでどれくらい待つか想像できませんでしたが10分ほどキッチンタイマーの鳴る音が聞こえてきます。そして1分ほどで上ロースカ定食がやってきました。

糀谷 とんかつ ふる味で頂いた 上 ロースかつ定食

お皿がすごくかっこいい。

上 ロースかつ定食＠ふる味 糀谷

和食職人のセンスの良さを感じます。

上 ロースかつ＠ふる味 糀谷

とんかつは上品。衣が只者でない感じ。「ポンチ軒」のようにとんかつ網も使っています。ただ2,000円にしてはとんかつが小さいなとも。

味噌汁は豚汁ではなく赤出汁の味噌汁。三つ葉と豆腐入り。ほんの少しぬるめ。美味しいですが特別なものは感じません。

キャベツにはドレッシングが欲しいところですが、ソースしかありません。ソースはやや辛め。キャベツはくたってはいませんが、すごくシャキシャキでもありません。

さて、とんかつ。

やはり見た目のとおり衣が薄くサクサクです。ただ「衣が剥がれることなく」という表現がありますが、多少は剥がれます。

豚は上品。とにかく優しい感じ。脂肪の甘みもそれほどではありません。

SPFであることは共通していても「とんかつ檍」のような下品なほどの？パンチ力はありません。

習慣？でヒマラヤ岩塩を使いますが、豚がそこまで甘くないのでベストマッチな感じはしません。

繊維質の多い部分は少し固く、火入れもしっかり。SPFぽくないような気も。

それでも好みの真ん中ではないものの味自体は美味しく文句を言うほどではありません。

ただご飯も少なめで、少食となった今でもやや物足りない感じで終了。何か少しもやっとした感じで店を後にしました。

糀谷 とんかつ ふる味の行き方と営業時間

〒144-0047 東京都大田区２丁目８−１６

糀谷 とんかつ ふる味の感想と食べログ採点

とんかつ ふる味 （とんかつ / 糀谷駅、大鳥居駅）
夜総合点★★★☆☆ 3.3