B級孤独のグルメ

千駄ヶ谷「ホープ軒」本店 元祖背脂豚骨のレジェンド店で棋士も集う店

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2023年5月 月間751,120 PV(アクセス数)

世界一のグルメ都市東京の美味しい店と話題の店に絞って紹介しています。
B級1人グルメ中心でコスパ重視。ラーメン、カレー、とんかつ、寿司が大好きですが、好き嫌いなく美味しいものなら何でもOK!
独身中年おやじ。大阪→横浜→ロンドン→武蔵小山→小田原→西大井→大井町→国分寺
職業:英語講師 (英検1級、通訳案内士)、元翻訳者、元富士通
特技:将棋(将棋倶楽部24六段) 趣味:旅行、料理、お笑い好き(千鳥、かまいたち、オズワルド)
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将棋めしの元祖? ホープ軒

藤井聡太七段が17歳10カ月20日という史上最年少でタイトル挑戦を決め、現在渡辺明三冠に挑戦中の棋聖戦の話題で盛り上がっている将棋界。

古くからの将棋ファンである自分も藤井さんがプロ入りしてから将棋に対する興味が再燃していますが、最近は普通の将棋ファンが1ミリも予想しなかったであろう事がブームになっています。

それが将棋めし。

将棋めしとはプロの将棋棋士が対局中の休憩時間に食べる食事のこと。

タイトル戦は由緒正しき旅館で行われる事が多いのでその食事にスポットライトが当たるのは分からないでもないのですが、それ以外の対局はほぼ東京・千駄ヶ谷と大阪・福島にある将棋会館で行われます。

しかも現在は対局中に外出することは禁止されているので、食事は出前(お弁当)のみ。

うーん。対局中に棋士が出前で何を食べようとどうでも良いことのような気がするのですが、これがなぜか大ブームになって「将棋めし」という名前の漫画まで登場して、ドラマ化までされています。

何が人気になるのかは分からないものですね。

将棋ファンとして将棋めしの話題は今後追いかけて行きたいと思っていますが、自分は将棋めしと言われて真っ先に思いつくのは千駄ヶ谷のホープ軒

1975年創業でラーメン界のレジェンドとも言える超有名店ですが、千駄ヶ谷の将棋会館から徒歩5分くらい。しかも24時間営業で将棋のプロなら誰もが1度ならず訪れたことがあるはず。

ホープ軒こそが将棋めしでは?

自分も20年以上前になると思いますが、将棋会館に行った際に様々なシチュエーション、様々な時間帯に少なくとも10回以上は訪問しています。

今回はそのホープ軒に超久ぶりに訪問。懐かしさにたっぷり浸ってきました。

ホープ軒とは?

ウィキペディアにも解説があったので引用させて頂きます。

ホープ軒 (ホープけん) は東京都渋谷区千駄ヶ谷2丁目33番9号に店舗を構えるラーメン店。および企業。東京都港区南麻布に支店を持つ。背脂チャッチャ系ラーメンの元祖とされる。ベース豚骨醤油。社長は牛久保英昭。

中略

1975年 (昭和50年) 現在地の千駄ヶ谷に店を構える。メインの客であるタクシー運転手がすばやく食べられるように1階は立食式にした。牛久保が屋台をやめ、店舗を構えた際に、のちに繁盛した渋谷区恵比寿の香月やらーめん弁慶の店主となる人物らが手伝っていた屋台から独立した。また土佐っ子もここから独立したとされる。

自分はグルメに興味がない頃にホープ軒に通っていたので詳しい事は後から知ることになったのですが、ホープ軒は「背脂チャッチャ系ラーメン」の元祖だったのですね。

背脂はのっていますが、そこまでチャッチャしている感じでもないのですが。

また、らーめん香月の店主がホープ軒出身という話は聞いたことがありました。

1階は立ち食いなんですよね。ちなみに2階はカウンター席がメインで3階にテーブル席があります。

なお、香月、らーめん弁慶、土佐っ子など店主がホープ軒から独立した有名店も多く存在しますが、ホープ軒を名乗っている店は都内をはじめ日本中に存在します。

この辺の詳しい事情は分かりませんが、昨年開店した「ホープ軒 環七丸山店」は今回訪問した千駄ヶ谷の店舗に紹介があったので正式な系列店だと思います。

千駄ヶ谷ホープ軒の外観、メニュー、店内の雰囲気

土曜日の21時ころ。千駄ヶ谷駅からホープ軒を目指します。

やや交通の便が悪いところにありますが、分かりやすく言うと新国立競技場のすぐそばです。

ホープ軒から見た夜の新国立競技場

ホープ軒から見た夜の新国立競技場

本来なら今頃は国中いや世界の注目を集めていたであろう新国立競技場は、夜ということもあり一層ひっそりとしているように見えます。

この道路の反対側にホープ軒が見えてきました。

懐かしい!

一階は当時と変わらず立ち食いです。

店頭には田中寅彦九段の詰将棋が添えられた色紙が4枚飾られています。

田中九段は今は分かりませんがこの付近に住んでいると聞いたことがあります。

こちらの券売機は中国語表記もありますね。

千駄ヶ谷 ホープ軒の券売機1

千駄ヶ谷 ホープ軒の券売機1

券売機の色使いがどことなくラーメン二郎ですが、こちらの方が元祖かも。

千駄ヶ谷 ホープ軒の券売機2

千駄ヶ谷 ホープ軒の券売機2

【 千駄ヶ谷 ホープ軒の主なメニュー 】

ラーメン 800円
大盛ラーメン 950円
チャーシューメン 1,050円
大盛チャーシューメン 1,200円
モヤシラーメン 950円
ネギラーメン 950円
メンマラーメン 950円
ワンタンメン 1,050円
夏季限定 つけ麺 950円

ラーメンは800円。自分が行っていた当時は600円くらいだったかな?値上げしたなぁという感じ。

貧乏学生だった頃には手が出なかったワンタンメンの食券を購入しました。そして2階で食べると告げます。

そしてホープ軒名物のおしぼりを貰います。

当時はラーメン屋におしぼりが出るのはすごく珍しかった。しかも、こんなに分かりやすい感じで書かれていなかったはずで、常連風の人が慣れた手付きでおしぼりを取っていくの見て真似たものです。

ただ今回は1階でおしぼりをもらったのですが、2階にもありました。

2階席はほぼ満席。

部活の仲間と思しき学生が10名以上いました。自分もかつては仲間とこうやってここに来た事があったな。

こちらは彼らが帰った後に撮った写真です。

細長いカウンター席になっています。2階だけでも結構収容できそう。

ホープ軒名物はおしぼり以外にも健在でした。

入れ放題のネギにジャスミン茶!です。

当時はジャスミン茶がかなり珍しかったはずですが、濃いスープに良く合います。

おしぼりはまだ熱いものでした。夏は冷たいのに変わるのかな?

駅から10分くらい歩いたので冷たいジャスミン茶がすごく美味しい。

調味料はGABANの黒胡椒、おろしニンニク、そして何やら辛そうなもの(豆板醤だそうです)。

10分弱待ってワンタンメンがやってきました。

千駄ヶ谷 ホープ軒で頂いたワンタンメン

大きな器です。スープもたっぷり。

背脂の姿も見えますが控えめです。

具はメンマ、もやし、チャーシュー、そしてあれを追加します。

ワンタンメン@ホープ軒 千駄ヶ谷

ワンタンメン@ホープ軒 千駄ヶ谷

食べる前にネギを入れます。

じっくりスープに染み込ませてからネギを食べるのがホープ軒通のルール?

さて、スープ。

おおっ獣臭い。ど直球に豚骨です。いやぁ懐かしい。最近の豚骨ラーメンは獣臭さは控えめでここまでガツンとくるラーメンはあまり見かけません。

それでいて動物系ならの甘みはしっかり。タレもしっかりなのに後味はあっさりな食感でこの辺はホープ軒ワールドです。

麺はストレートの太麺。こんなに太かったっけ?柔らかいですが力強く腹持ちが良さそうな麺です。

もやしは湯煎しただけのもの。

チャーシューは豚バラロール。

柔らかくて結構洗練されています。これは以前より美味しく感じるなぁ。

そして始めて食べるワンタン。

皮も厚めで餡もこんな感じ。洗練されているとは程遠いですが、不思議と美味しいです。

スープが大量にあるのにギャバンの黒胡椒やおろしニンニクを投入しますが、問答無用で合いますね。

さて、久しぶりのホープ軒。美味しかった。

渋谷の喜楽や阿佐ヶ谷のげんこつ屋に久しぶりに訪問した時は結構ガッカリ感が残りましたが、これらの店とは違いホープ軒には元々絶品という印象なかったせいかもしれませんが。

以前よりも洗練されたような印象さえ受けました。

千駄ヶ谷 ホープ軒の行き方と営業時間

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷2丁目33−9

・JR総武線『千駄ヶ谷駅』より徒歩約5分
・都営地下鉄大江戸線『国立競技場駅』より徒歩約7分。

食べログにはこうありましたが、千駄ヶ谷駅からはもう少し遠いような。自分は帰りは原宿駅まで歩きましたが15分くらいでした。銀座線の外苑前も10分くらいだと思います。

【 千駄ヶ谷ホープ軒の営業時間 】

24時間営業

定休日 無休

今やあまり見かけない24時間営業で無休。使い勝手はここに勝る店はありません。

千駄ヶ谷 ホープ軒の感想と食べログ採点

【 千駄ヶ谷ホープ軒の感想 】

・獣臭くこれぞザ・豚骨といったスープ。背脂も浮いているが動物系の甘みもあり口当たりは意外にさっぱり。オンリーワンな味。麺は太麺で力強い。具は洗練されている感じはないが普通に美味しい。

・おしぼり、入れ放題のネギ、ジャスミン茶というホープ軒名物は全部試して欲しい。個人的にはジャスミン茶は豚骨スープを飲んだ後の罪悪感?を減らしてくれるような気がして優秀。

・東京オリンピックが開催される折にはまた脚光を浴びそう。

 

ホープ軒ラーメン / 国立競技場駅千駄ケ谷駅北参道駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

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