池袋「土佐っ子ラーメン」元祖背脂チャッチャ系 環七ラーメン戦争の主役店

2020年8月28日

2022年12月23日

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環七ラーメン戦争と背脂チャッチャ系

今年2020年1月に渋谷に再オープンした「なんでんかんでん」に行ってきました。

【なんでんかんでん】が渋谷に移転！伝説の名店の詳細実食レポ

2020-01-28

「なんでんかんでん」は名前と社長は良く知っていましたがこの時が全く初めての訪問。

かつての店舗は環七沿いという車がない人には行きづらい場所だったし、当時はそこまでラーメンに興味がありませんでした。

当時を知るために店の行く前に少しYou Tubeで古いテレビ番組を見たのですが、「なんでんかんでん」は真冬の寒い夜中に文字通り大行列を作っていたのが印象的。

その後You Tubeの「あなたへのお勧め」で「土佐っ子ラーメン」の存在を知ります。

自分はこの名前を知らなかったのですが、環七ラーメン戦争と言われていた当時「なんでんかんでん」と「土佐っ子ラーメン」は人気を二分していた店とか。

そしてラーメンには大量の背脂を使っています。うん？「土佐っ子ラーメン」が背脂チャッチャ系の元祖なの？

ネットで調べてみると背脂チャッチャ系の元祖と言われている店は3軒見つかりました。

元祖背脂豚骨のレジェント店「ホープ軒」。

千駄ヶ谷「ホープ軒」本店 元祖背脂豚骨のレジェンド店で棋士も集う店

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バブル期に一斉を風靡した有名店「らーめん香月」。

「らーめん香月」が五反田に復活！バブル期に一世風靡した超有名店 閉店情報も

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また「らーめん香月」を始められた方も「土佐っ子ラーメン」を始められた方も「ホープ軒」で修行経験ありで背脂チャッチャ系元祖は「ホープ軒」と言って良さそう。

ただ、「ホープ軒」はそこまで大量に背脂は使いません。「らーめん香月」はそれより背脂は使うもののテレビで見た「土佐っ子ラーメン」ほどではないような？

ということで、「土佐っ子ラーメン」を食べてみたいと思ったのですが、食べログで調べると池袋に1軒だけ「環七土佐っ子ラーメン」が見つかりました。今回はそちらに行った話です。

土佐っ子ラーメンとは？

前述したように「土佐っ子ラーメン」1980～90年代にかけての「環七ラーメン戦争」の代表的な人気店。

当時の店舗の場所は板橋区。もちろん環七沿いで、東武東上線ときわ台駅と中板橋駅の中間地点。

「土佐っ子ラーメン」は、「ホープ軒」が貸していた屋台からスタートし、後に独立。スープは「ホープ軒」同様に茶濁した豚骨醤油スープだったが、最大の違いは背脂。

 背脂を溶かさず固形のまま丼に豪快に振りかける。これがいわゆる「背脂チャッチャ系」と呼ばれるスタイルですね。

ちなみに、初代の経営者は1990年代前半に諸々のトラブルで故郷の四国に帰ってしまったとか。

その後、「土佐っ子ラーメン」の系列店や独立店が多く誕生したようですが、うまくいかなかった店も多いようです。

ネットで少し調べたのですが、複雑すぎてよく分かりませんでした。分かったことは現在「土佐っ子ラーメン」という名前の店舗は池袋にある「環七土佐っ子ラーメン」のみということ。

ラーメンDBによると、初レビューアーの方が2005年だったので、池袋の店舗は長続きしているようです。

さて、今回池袋の「環七土佐っ子ラーメン」で食べて見たのですが想像していたより全然美味しかった。そしてある有名ラーメン店で食べたものにそっくりだったのにも驚きました。

池袋「環七土佐っ子ラーメン」の外観、メニュー、店内の雰囲気

「環七土佐っ子ラーメン」は池袋駅西口のロサ会館からも遠くない場所にありました。

「環七土佐っ子ラーメン 感動の出会い」とあります。

店舗の横からも店舗の様子が分かります。

そして「つるや製麺」の麺箱。

初めて聞く名前ですが、「土佐っ子ラーメン」が環七沿いにあった際も「つるや製麺」の麺を使っていたとか。

さて、入店。食券制ではないようです。週末の18時頃で先客は6名ほど。

カウンター席も見えましたが4人がけのテーブル席に案内してくれます。接客の女性は中国人？のおばちゃん。

メニューは豊富です。ほぼ普通の中華料理店だな。

池袋 環七 土佐っ子ラーメンのメニュー

ラーメンは825円。思ったより高めです。ここにはなかったのですが、表のメニューで見かけた半炒飯セット(1,100円)を注文しました。

池袋 環七 土佐っ子ラーメンの壁に貼られたメニュー

メニューは壁にも貼られていました。

水とおしぼりがきます。

水はなんとレモン水でした。この雰囲気でレモン水は少しびっくり。

調味料はアジシオ、胡椒、辣油、酢、醤油など。

厨房は少し離れていて、ずっとフライパンを振る音がします。しばらく待って、半炒飯とラーメンが同時にやってきました。

池袋「環七土佐っ子ラーメン」で頂いた半炒飯セット

おおっ、やはり背脂の量がすごい。

半炒飯セット＠環七土佐っ子ラーメン 池袋

チャーハンの方が冷めやすいので最初にこちらを口にします。

半炒飯＠環七土佐っ子ラーメン 池袋

チャーハンはごく普通の出来。熱々ですがパラパラでもしっとりでも中間的な感じ。具材は卵とネギとチャーシュー。

ただ、これが後で美味しく変化します。

さて、土佐っ子ラーメン。

スープの表面はびっしりと背脂が浮かんでいます。

土佐っ子ラーメン＠環七土佐っ子ラーメン 池袋

具は、ネギ、チャーシュー、ゆでたまご半分。

スープをレンゲにすくってもこの量。一口頂きます。

ウマっ！

背脂がマイルドでかなり甘みがあります。少し醤油のかえしが強いと思ったのですが、背脂と一緒でちょうど良い感じに。

ギトギト感はなく、全体としてかなりあっさりしていて飲みやすい。

また麺は柔らかい中太のストレート麺ですが少し独特のゴワッとした感じのコシがあります。あれっ、これは「平太周」？

大崎広小路の人気店「平太周 味庵」の麺を思い出します。しばらく行っていませんがそういえば平太周も背脂チャッチャ系。

後で調べてみると「平太周」は食べログにも「土佐っ子ラーメンの流れを汲む」と明記されていました。なるほど、納得です。

自分が知らなかっただけで「土佐っ子ラーメン」の系列には行っていたのか。

チャーシューは豚バラロール？で普通に美味しい。

今となっては煮玉子でないのが珍しいゆで卵もこのスープに合います。

ラーメンの具は少し寂しいですがあることを思いつきます。この背脂をチャーハンにかけたら美味しくなるのでは？

やってみると実際にチャーハンがすごく美味しいなりました。セットで食べる方にはお勧めです。

とうことで、初めての「土佐っ子ラーメン」。想像以上に美味しかった。また近いうちに「平太周 味庵」に再訪したいと思いました。

池袋「環七土佐っ子ラーメン」の行き方と営業時間

〒171-0021 東京都豊島区西池袋１丁目３９−４ サクマビル

池袋駅西口から徒歩数分。

池袋らしく日・祝以外は朝までやっているのですね。

池袋「環七土佐っ子ラーメン」の感想と食べログ採点

環七土佐っ子ラーメン （ラーメン / 池袋駅、要町駅）
夜総合点★★★☆☆ 3.5