【 ラーメン1,000円の壁 】1,000円を超えるラーメンは本当に高いのか?
2023年5月 月間751,120 PV(アクセス数)
世界一のグルメ都市東京の美味しい店と話題の店に絞って紹介しています。
B級1人グルメ中心でコスパ重視。ラーメン、カレー、とんかつ、寿司が大好きですが、好き嫌いなく美味しいものなら何でもOK!
独身中年おやじ。大阪→横浜→ロンドン→武蔵小山→小田原→西大井→大井町→国分寺
職業:英語講師 (英検1級、通訳案内士)、元翻訳者、元富士通
特技:将棋(将棋倶楽部24六段) 趣味:旅行、料理、お笑い好き(千鳥、かまいたち、オズワルド)
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これからたまに「しげPコラム」と題してグルメにまつわる話を書いていこうと思います。話は重い?テーマから軽いテーマまで幅広く扱っていこうと考えています。
しげPコラムの第1話は「1,000円を超えるラーメン」についてです。
今回の内容
平成時代で1番進化したものはラーメン 高級食材を使うのは当たり前に
一昔前は美味しいラーメン屋はとても少なかった印象があります。
平成は「失われた30年」などと言われ日本経済は大いに停滞しましたが、逆に平成時代に1番進化したのはラーメンではないか?と個人的には思っています。
今や東京では各駅に美味しいラーメン店があるのは当たり前。それも複数あって好みが選べるような状況が当たり前になっています。
またいわゆる「意識高い系」とも言われる一部の名店は高級食材を惜しみなく使うようになりました。
こういった説明書き、こだわり書きを提供する店が増えました。スープや麺は言うまでもなくチャーシューの豚、塩や醤油などのタレ、そして水に至るまで高級素材を使っています。
これだけ良いものを使っていたら高くなるのもの当然。更に手間暇も恐ろしくかかっています。
というわけでコスパを重視する自分ですが素材に凝っている店に関してはラーメン1杯で1,000円を超えるのは当然だと思っています。
ただ、それでもラーメンは安くて然るべき考える向きもあります。実際に今でも700円くらいで食べられる店が中心ですからね。以前はもっと安かったし。
ラーメン業界には「1,000円の壁」という言葉が存在します。たいていの個人はラーメン1杯1,000円は高いと思っています。
1,000円を超えるのは当然と言いましたが、ラーメンに1,000円を出したくないという気持ちもよく分かります。
自分は今後のラーメンの価格は2極化するように予想しています。1,000円どころか、2,000円、3,000円台のラーメンを普通に出す店が増える。
一方で現在の7~900円くらいのラーメンを出す店も今と変わらずに強いまま。
この状態が常態化するのではないでしょうか?
フレンチ、イタリアン、寿司、焼鳥、中華料理などは高級な店とカジュアルな店があるのが普通なのでラーメン店も同様になるのではないかと。
逆に500円以下のラーメンを出す店も出てくるのでしょうか?ありえない話ではないですが現在の消費者は「安かろう悪かろう」は認めない傾向にあります。
安いからまずくても許される訳ではないんですね。500円以下で美味しいラーメンというは相当にハードルが高いと思いますがどうでしょうか?
1番安いメニュー(トッピングなし)が1,000円を超えているラーメン店 (訪問店)
とはいえ普通のラーメン(トッピングなし)で1,000円を超えていた店はまだそんなにありません。最初に弊ブログで紹介した店を振り返ってみます。
「Japanese Soba Noodles 蔦」 代々木上原
ご存知世界で初めてラーメン店でミシュラン一つ星を獲得した「蔦」。巣鴨時代は1番安いメニューが880円ですが、代々木上原に移転し1番安いメニューが1,300円になりました。
こちらの味噌Sobaは1,400円。スープや麺の食材は凝りに凝っていますがこの値段でもチャーシューなどの具は特に多くなく普通です。
黒トリュフ醤油Sobaは2,900円!でした。トリュフオイルではなく、トリュフ自体を入れるとこの値段になります。
その後少し値段を改定したようで、今の価格を食べログの写真から調べてみると1番安いメニューは醤油Soba1,200円のようです。ただし特製は2,600円。
「Japanese Soba Noodles 蔦」は日本には1軒しかありませんが、シンガポールに3軒、香港に1軒、マニラに1軒、サンフランシスコに1軒あります。
最後に書きますが、海外の店舗では日本円換算でラーメン1杯1,000円は当たり前。日本の店舗で1,000円の壁を超える価格設定にできるのは海外で感じた「常識」もあるのかもしれません。
「麺処ほん田」秋葉原店
東十条の名店が「麺処ほん田」が2020年4月に秋葉原に移転。東十条の店舗も行ったことがあるのですが、中華蕎麦醤油は850円でした。
それが、秋葉原移転後は1,100円に。蔦と同じく移転して値上げしたパターン。これが1番安いメニューです。
なお、醤油、塩が1,100円。それぞれのつけ麺が1,200円です。
写真だと分かりませんが、チューシューはデフォルトでも多めに入っていました。なのでそこまで高い感じはしませんでしたね。
最近も店の前を通りかかりましたが行列がありました。本当は秋葉原に移転したのは外国人客目当てもあったと思うのですが、日本人客だけでもこの価格で十分にやっていけるようです。さすが人気店ですね。
「人類みな麺類」 恵比寿 / 「人類みな麺類 Red」赤坂
2020年7月にオープンした恵比寿の「人類みな麺類」。
大阪の人気店が東京進出ということでそれだけならそこまで話題にならなかったと思うのですが、開店から6日間、毎日100食までラーメンを無料!で提供するというのです。
これは2020年の東京ラーメンで1番のトピックかも。
らーめんは3種類。原点、macro、microというメニューがありますがどれも900円。しかしこれは税別だったのですね。1,000円だして10円お釣りだったので驚きました。
現在は税抜909円!に値上げして税込み1,000円だそうです。チャーシューは大きいものの、具はメンマとネギだけ。かなり強気な価格設定に思えました。
もっと驚いたのは10月にオープンした赤坂の「人類みな麺類 Red」。
1番安いラーメン(担々麺)で1,280円。チャーシューのせは1,500円。しかもこれでも税抜でした。税込みだとそれぞれ1,408円、1,650円になるようです。
実は自分は開店2日目に行ったので無料!でしたが、この値段はなかなか払えないよなぁ。
この価格で成功したら革命ですね。常識的には無理だと思いますが、大阪で何店も大成功させている天才肌の若い社長らしいので今後の展開から目が離せません。
2021年4月追記
食べログの情報によると、現在担々麺は730円からみたいです。それにしてもすごい値下げだな。
「大勝軒」永福町
今までは新しい店ばかりでしたが、永福町大勝軒は1955年創業の老舗。
シンプルなメニュー。基本は中華麺しかありません。醤油ラーメン一本なんですね。
しかも中華麺は大きな丼に通常の2倍!の麺。
このスープはすごく美味しいです。煮干しなどを惜しまずに投入しているので旨味が濃厚。それもありますが、この店は創業から今に至るまで行列店を継続している稀有な店。
親子三世代などという根強いファンがついているので安心して価格は1,000円以上に設定できるのかもしれません。
「生粋 花のれん」茗荷谷
地味に驚いたのが「ミシュラン東京 2021」に初めて選ばれた茗荷谷の「生粋 花のれん」。
醤油と塩は1,000円から。
こちらは特製で1,300円。さすがのクオリティでしたがボリューム控えめ。
今後はこういう「普通」な店で1,000円超えが増えていくのでしょうね。自分が知らないだけですでに結構あるのかも。
なお、丸ノ内線の茗荷谷は降りたのが初めてで全然詳しくないのですが、高級住宅街で有名なところだそうです。価格の背景にはそういう要素もあるのかもしれません。
「NIPPON RAMEN 凛」東京駅
2020年8月東京駅構内に拡張オープンした「グランスタ」。八重洲地下中央改札口のすぐそばに
「NIPPON RAMEN 凛」はあります。
この醤油らぁ麺は990円でぎりぎり1,000円を超えていませんが、塩らぁ麺は1,100円。おそらく日本一賃料の高い場所の1つと思しき立地。醤油が1,000円を超える日も近そうです。
札幌の名店がプロデュースということで味は問題なし。東京に観光や出張で来る人、それに外国人などにも人気が出そうですが、東京に住んでいる人がわざわざ行くのかな?とも思います。
東京にはこの系統のラーメン屋は結構ありますからね。
1番安いメニューが1,000円を超えている有名ラーメン店 (未訪問)
ラーメン1杯1,000円超えの流れを作ったともいえる有名店を上げておきます。
「中華蕎麦 とみ田」松戸
日本一有名なつけ麺といえば松戸の「中華そば とみ田」。
OMAKASEからの予約が必要です。メニューを見るとミニでも1,200円からというから驚きです。
【 松戸 中華そばとみ田のメニュー (一部) 】
つけめん (TOKYO-X純粋豚骨)
(ミニ)120g:1,200円 (小)180g:1,200円 (並)250g:1,250円 (大)350g:1,350円 (特)450g:1,450円 (特大)550g:1,600円
らぁめん (TOKYO-X純粋豚骨)
(ミニ)100g:1,200円 (並)160g:1,200円 (大)260g:1,350円
トッピングが全部のせだと1,000円。ちなみにOMAKASEの手数料が別に390円必要です。
ちなみにとみ田の系列店はたくさんありますが、多分系列は一杯1,000円超えの店は少ないと思います。
東京駅のKITTEに富田麺絆のつけ麺は920円からでした。
「飯田商店」湯河原
日本一有名なラーメン店の座を「とみ田」と争っている感のある「飯田商店」。両店はコラボすることも多く、先程紹介した「NIPPON RAMEN 凛」も「とみ田」と「飯田商店」が協力しています。
「飯田商店」も「中華そば とみ田」と同様にOMKASEからの事前予約が必要です。
【 飯田商店のメニュー(一部) 】
しょうゆらぁ麺 1,300円
しおらぁ麺 1,300円
つけ麺 1,800円
当たり前のように1杯1,000円超え。予約手数料390円は別途必要です。
※ 2022年6月追記
2022年5月21日に飯田商店はなんと1杯1,600円に値上げしたようです。こちらのヤフーニュースの記事は大反響になっているようですね。
看板商品の「しょうゆらぁ麺」は1杯1,300円から1,600円に、つけ麺は1,800円から2,000円に。ラーメンオタクはこれからも普通に食べ続けるでしょう。3,000円くらいまで行くのでは?
ただ飯田商店が我が道を行くは全く問題ないのですが、飯田商店が値上げしたのを見てから追随する店が多いのでそちらが心配かも。
自分は飯田商店は未訪問ですが、先日「らあめん花月嵐」で期間限定で「飯田商店」のラーメンが頂けるとのことで食べてきました。
普通のしょうゆらぁ麺が1,100円!すごい高級食材を使ったものならともかく、普通の醤油ラーメンで花月嵐で1,000円超えはかなり珍しいのではないでしょうか?
「マシのマシ」六本木
ホリエモンこと堀江貴文さんがプロデュースする和牛マフィア (WAGYUMAFIA)。
会員制だとか香港に店舗があるとかススルさんの動画などから部分的には知っていますが、自分には関係なさそう?なのであまり詳しい情報は持っていません。
その和牛マフィアが手掛ける二郎系ラーメン店が「マシのマシ」。なんとラーメン1杯10,000円!
和牛は200g近く使っているそうですがそれにしても。しかも夜1時間のみの営業らしい。
アクセスが増えそうなネタには食いつく自分ですが、需要あるのかな?アクセス取れるなら話の種に行ってみても良いのですが。あと、意外にラーメンが美味しくないとの噂もあります。うーん。
「すずらん」恵比寿
Twitter炎上系ラーメン店「すずらん」。
【炎上】恵比寿のラーメン屋「すずらん」、高額メニュー見て帰ろうとした客を大声で恫喝…最悪の接客態度を暴露されて炎上#すずらん #恵比寿 #ラーメン #まとめhttps://t.co/DsBYnirKGm
— モナニュース (@mnnws) October 29, 2019
詳しく知りたいならこのまとめが1番わかりやすいかな。Google Mapにも辛辣なコメント多数。
メニューはこんな感じ。
今、炎上中の恵比寿のラーメン屋すずらんのメニュー表だが客選ぶならメニューや接客態度を事前に公表しないとトラブルの原因だ pic.twitter.com/mzFC2jsV6c
— 当方太学 (@kuramaehonjyo) October 30, 2019
料理以外の写真を撮ることが禁止されているらしくあまり詳しいことは分かりませんが、安くて2,500円ですか。更にもっと高いメニューもあるとか。
実は炎上騒ぎがあった頃に興味本位で行ってみようかと思ったのですが怖くてできませんでした。結構長く営業しているようなので固定ファンはいるのでしょうね。
1杯1,000円を超えるラーメン店の特徴
【 1杯1,000円を超えるラーメン店の特徴 】
・人気店である
・素材にすごくこだわっている
・価格を上げても客は間違いなく来るという自信がある
まず人気店であることは絶対条件。いきなり1杯1,000円以上の店を始めるのは不可能でしょう。
人気があった上で、更にラーメンを美味しくするために素材にこだわった結果全体的な原材料費がが上がり1,000円を超えたという流れでしょうか?
あとは、価格を上げても客は来るという自信も必要。「永福町大勝軒」、「中華そばとみ田」、「飯田商店」、「麺処ほん田」などは皆そうですね。しっかり固定客を掴んでいます。
「中華そばとみ田」や「飯田商店」はNo.1人気店としてラーメン業界全体の価値を高めるためにこの値段にしているという要素もありそうです。
「マシのマシ」はどうなんでしょうか?あまり情報がないのですよね。自分としては話題作りのための価格設定という気もしますが。
ただ、これは堀江貴文さんというとんでもないインフルエンサーがいるために成り立つビジネスモデル。普通の人は絶対に真似できないと思います。
1杯1,000円を超えた理由を勝手に考察
【 1杯1,000円を超えた理由 】
・より良い素材を使用するようになった
・原材料費の値上げ
・人件費の値上げ
・仲間のラーメン店が値上げしたから
さて、最初から1杯1,000円を超えていた店は少なかったわけで、なぜ超えるようになったかですが、やはりより良い素材を使うようになっというのが1番大きいと思います。
あと、よく語られる原材料費の値上げはそうなのかな?という感じ。
というのも野菜などは短期的にはすごく高くなることもありますが、逆もありますからね。すごく安い時はニュースになりませんが。平均するとそこまで変わっていないような。
小麦は少し高くなったような気がしますが。肉はどうなのかな?そこまで変動していないような気も。
それより大きな要素は人件費の値上げなのでは?一昔前はバイトの時給は800円とかでしたからね。今では1,000円超えが普通。この負担がすごく大きいような気がします。
あとは、仲間のラーメン店が値上げしたからうちもというのが確実にあると思います。「とみ田」や「飯田商店」の価格設定をみて、値上げしたのでは?と思える店も結構あります。
海外と比較して1,000円超えラーメンはどうか?
ラーメン店は以前とは比べられるくらい海外に進出しています。海外では1杯1,000円超えラーメンは当たり前。この考え方が日本に逆輸入?されたような気がします。
欧米の飲食店は日本に比べてすごく高い
まず、一般論として欧米の主要国は外食は日本と比べてかなり高額です。
自分はロンドンに留学したことがありますが、ロンドンでは1,000円ではまともなものが食べられませんでした。食べられるのはマクドナルドかテイクアウトのフィッシュ・アンド・チップスくらいでしょう。
ざっくり1食2,000円は必要な感じ。これは旅行したフランスやオセアニアのニュージーランドでもそうでした。
現在ロンドンには「一風堂」がありますが最低メニューは11ポンド。現在ポンドは歴史的に見てかなり安い方ですがそれでも円換算で1,500円を超えます。
自分が留学していた頃は1ポンド200円くらいだったので2,000円を超えるのですね。
ちなみにロンドンでは現在「ココイチ」が大人気だそうですが、普通にトッピングすると1食3,000円くらいかかるそうです。ひえ~。
こういう話を聞くとラーメン1杯1,000円が安く思えてきます。
アジアでは日本料理は高くても売れる
アジアきってのお金持ち国家シンガポール。平均年収は日本の倍くらいという噂があります。
ただ、家賃は東京より高いものの、食べ物はそこまで高くありません。5シンガポールドル(400円)くらいで美味しいチキンライスを食べることは全然難しくありません。
そのシンガポールで「Japanese Soba Noodles Tsuta」のラーメンは1杯15シンガポールドル(1,200円)から。
このくらいの値段でも飛ぶように売れます。蔦ほど知名度のない店でも大行列になっていますからね。値段も変わりません。
またシンガポールほどお金持ちでない、タイでもフィリピンでも我々が想像するよりはるかに多い富裕層がいます。そういう人たちはラーメン1杯1,000円くらいなんとも思っていないでしょう。
ということで、今回は1杯1,000円超えのラーメンについて考察してみましたが、いかがだったでしょうか?結構普通のことに思えてきません?
今後もこの件については引き続き新しい状況を反映していこうと思います。
2023年5月 月間751,120 PV(アクセス数)
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独身中年おやじ。大阪→横浜→ロンドン→武蔵小山→小田原→西大井→大井町→国分寺
職業:英語講師 (英検1級、通訳案内士)、元翻訳者、元富士通
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