「AFURI」恵比寿 天然水で仕込む淡麗系スープで大人気!「中村屋」系列
2023年5月 月間751,120 PV(アクセス数)
世界一のグルメ都市東京の美味しい店と話題の店に絞って紹介しています。
B級1人グルメ中心でコスパ重視。ラーメン、カレー、とんかつ、寿司が大好きですが、好き嫌いなく美味しいものなら何でもOK!
独身中年おやじ。大阪→横浜→ロンドン→武蔵小山→小田原→西大井→大井町→国分寺
職業:英語講師 (英検1級、通訳案内士)、元翻訳者、元富士通
特技:将棋(将棋倶楽部24六段) 趣味:旅行、料理、お笑い好き(千鳥、かまいたち、オズワルド)
姉妹ブログ海外旅行情報館。海外旅行再開したい。
今回の内容
かつて一斉を風靡した中村屋
21世紀に入ろうか入っただろうかという頃に若き天才として一斉を風靡した「中村屋」創業者中村栄利 (しげとし) さん。
その豪快な麺の湯切りは「天空落とし」と称され頻繁にテレビに出演していました。
自分も実際に中村屋に行ったことはありませんが、天空落としはそれこそ何回も見たことがあります。
同年代の人は中村屋の名前は忘れていても店主の顔は思い出せなくても、天空落としを見れば思い出すと思います。それくらいの影響力でした。
ちなみに「中村屋」は過去のもの、と思いきや大和の中村屋と海老名の中村屋エッセンスが合体して2007年にできた海老名の「中村屋」は未だに健在なんですね。
そして、あの気になる中村栄利さんですが、現在はなんとニューヨークでオーナーシェフとして活躍中。その名も”Nakamuraya” のようです。
いつかニューヨークに行くことがあったら訪問してみたいものです。
こんな感じで中村栄利さん自体は今は日本にいない訳ですが、中村さんの血を引くラーメン店は東京に10店舗以上あります。これが今回紹介する「AFURI (阿夫利)」です。
「AFURI」は中村栄利さんの実兄中村比呂人さんが中村屋の製法をベースに初めた店。現在は東京を代表するラーメン店の1つです。
一等地にあることが多いのでラーメンに興味がなくても知っている人は多いのではないでしょうか?
「AFURI (阿夫利)」とは?
AFURIは国内・海外に19店舗
阿夫利という名前は神奈川の代表する名山である大山(おおやま)の別名。(ちなみに大山地鶏の大山(だいせん)は鳥取県)
AURIのホームページ紹介文は以下のように書かれています。
神奈川県阿夫利山から生まれたらーめん店AFURIの公式サイト。
AFURI(阿夫利I)のホームページ 店舗一覧によると日本と海外に現在19店舗あるようです。
【 AFURI(阿夫利)の店舗 2019.11現在 】
恵比寿
原宿
中目黒
麻布十番
六本木交差点
六本木ヒルズ
三軒茶屋
新宿ルミネ
横浜ジョイナス
横浜ランドマークタワー
トマム(北海道)
飯能メッツァビレッジ(埼玉)
ZUND-BAR (厚木)
ポートランド1号店 (アメリカ・オレゴン州)
ポートランド2号店 (アメリカ・オレゴン州)
リスボン (ポルトガル)
シンガポール
新宿サブナード 辛紅(からくれない)
池袋 辛紅(からくれない)
日本に15軒。海外に4軒。海外でもオレゴンにあるというのが珍しい。
中村栄利さんはアメリカ留学中にホストファミリーにラーメンを振る舞ったという話があるくらいですからアメリカとは特別な結びつきがあるのかもしれません。
ちなみに「辛紅」は担々麺などの辛いラーメンを出すAFURIの新ブランドです。これも近いうちに訪問予定。
自分は恵比寿が1号店だと思っていましたが、実際は厚木のZUND-BARが1号店になるようです。
さて、そのAFURI、自分は恵比寿店に何度か行ったことがありますが訪問するのはそれこそ10年ぶりくらいで久しぶり。
美味しいと思っているのになぜそんなに間が空いたかというとお値段高めなため。
現在は普通のラーメンで1,080円!です。普通の店より2~300円高い感じ。
コスパ重視の自分が近寄ってはいけない店と思っていましたが、AFURIを紹介したネット記事を見て少し印象が変わりました。
らーめん1杯1080円。苦渋の価格改定を断行し、お客・従業員・会社の三方よしを実現させた人気店~AFURI
こちらがその記事です。
興味深い記事なのでぜひ読んでもらいたいですが、ここではAFURI株式会社の常務取締役平田展崇さんがインタビューに答えています。
らーめん業態は飲食店の中でも求人が難しいといわれます。私もそうでしたが、独立を前提にした転職も少なくありません。AFURIも長年人手不足に苦しみ、新店舗の出店の際は全員出動、スクランブルみたいな状態でてんやわんやでした。
しかし、永続性を考えると、お客様も、従業員も、そして会社も、すべてを立てる『三方よし』でなければビジネスとして成立しません。そこで、AFURIがAFURIとして続けていくために、『従業員の待遇改善を目的とした価格の見直しをさせてください』とお客様に事情を説明し、頭を下げたんです。
料理・おもてなし・空間へのこだわりに一切の妥協はありません。それに対し、相応の対価をいただくことで会社として従業員に還元でき、永続性のあるビジネスとし成立します」
価格改定にともない、アルバイトの時給はその月から基本給が1050円から1200円にアップした(東京の場合)。社員も、家族手当や住居手当といった福利厚生を充実させ、条件によっては年収が50~100万近くあがった。
待遇改善によって離職率が下がり、人手不足は改善され、現在では従業員の月の残業時間の平均は10時間ほどだという。らーめん業態では奇跡といわれるほどの削減に成功している。
「値上げによって、お客様の数は5~10%あまり減りました。しかしそれは、半ば意図したことでもあります。1人あたりのお客様へ注ぐマンパワーがそのぶん増やせるので、接客も丁寧になりサービスレベルをあげることができるのです。実際に、客数は減っても売上は伸びています。
一部だけ引用させて頂きましたが、ラーメンが安い→従業員の給与が安くなる→離職率が上がるという悪循環があるのですね。それはまずいし、確かにそういう面はあると感じます。
自分もコスパにうるさい方だと思いますが、もっとこういった点も含め総合的に考える必要がありそうですね。
それにしてもお客様は減っても牛業員の給料を揚げ、従業員のサービスが向上し、売上は伸びているというのは素晴らしいなと思いました。
「AFURI (阿夫利)」恵比寿店の外観、メニュー、店内の雰囲気
恵比寿から駅3分くらいの小さい路地にAFURIはあります。
路地と行っても恵比寿の駅近くとあって人通りはそれなり。また朝5時まで営業していることもあり深夜に行列を見かけることもあります。
黄色く明かりが光っている部分、綺麗に撮れてませんが山のイラスト。これが阿夫利山でしょうね。
中に入ると自販機が。一番人気の柚子塩らーめん1,080円をポチります。
消費増税後は1,100円になっていると思いきや据え置きでした。
それにしてもクレジットカードリーダーまであります。Suica対応ならちょくちょく見かけますが。
ペイペイなど○○ペイに対応しているかまでは確認しませんでしたが、VISAにマスター、ワオンに楽天Edy、nanakoにまで対応しています。自分はVISAカードで支払いしました。
日本語がネイティブに近い外人店員に導かれ店の中程に。時刻は19:30で半分くらいの入りでした。
【 AFURI恵比寿店の主なメニュー 】
塩らーめん 980円
柚子塩らーめん 1,080円
醤油らーめん 980円
柚子醤油らーめん 1,080円
柚子辣湯麺 1,280円
大葉香る梅塩そば 1,080円
彩り野菜のヴィーガンらーめん 1,380円
甘露つけ麺 1,180円
辛露つけ麺 1,380円
柚子辛露つけ麺 1,480円
柚子塩らーめんが1番安いメニューと思っていましたが単なる塩らーめんがあるのですね。自分はそこまで柚子好きではないので塩らーめんを頼むのもあったかも。
鶏油の量を通常量の「淡麗(たんれい)」か少し多めの「まろ味」から選ぶスタイルのようです。まろ味でお願いしました。(なお、淡麗の方がお勧めのようですが、自分はまろ味でちょうど良かった)
らーめん、つけ麺の他にご飯のメニューも豊富。またビールに加えハイボールもあり近くの席にいた西洋人カップルは先ずは食事前に1杯飲んでいるようです。
炙りチャーシューは鶏チャーシューに変更可能。イスラム教徒を意識しているのでしょうか?
店舗には後からも続々外人客が入店してきます。さきほどの店員は英語がネイティブのようで、外人客の受け入れ体制はバッチリです。
調味料は一通り揃っています。
こちらがさきほど紹介した新店、AFURI辛紅(からくれない)。見るからに辛そうです。
追記: 後日新宿の「AFURI辛紅」に行きました。最高!に美味しかった。
店内はとにかくスタイリッシュ。
おしゃれなラーメン店はすごく増えましたが、ここまでスタイリッシュと言いたくなる店は少ない。さらに、ここ恵比寿のAFURIはおしゃれラーメン店のはしりだったと思います。
5分ほど待って柚子塩らーめんがやってきました。
「AFURI (阿夫利)」恵比寿店で頂いた柚子塩らーめん
トッピング少なめですが、品目は多く色のバランスが取れています。
スープは白というより黄金色。チャーシューの焦げ目がなんか美味しそう。丼には山も描かれています。
まずはスープを頂きます。
うーん。美味しい!
阿夫利山の天然水を利用したというスープ。
鶏の旨味が濃厚ですが、それだけだとここましっかりと味がしない感じ。かなり魚介も入っていそうです。
塩分は控えめながらちょうど良く、じっくりとスープの旨味が感じれます。
柚子もうまくスープ全体に広がっています。ただ最後のインパクトは必ず柚子になるので個人的にはなくても良いかな?と思いました。
そして、麺も美味しい。
かなりのぱっつんとした食感。固めに茹でてありますが、国産全粒粉にライ麦を配合しているそうで、麦の旨味が分かりやすく感じられます。
炙りチャーシューは厚みもありホロホロした食感が良い感じ。脂身はバーナーである程度溶かして全面に出さないようにしているのかな?個人的にはもっと脂身があって良いですが。
味玉はしっかりと味がついています。メンマはもっと太いの方が好みですが、食感はシャキシャキでした。
スープは多め。
太るし残そうかと思ったのですがやはりこれを見ると残せません。美味しく完飲。
久しぶりに食べたので記憶は曖昧ですが、以前よりもはるかに洗練されたスープだと思います。これは他の店舗にも行ってみたくなりました。
「AFURI (阿夫利)」恵比寿店の行き方と営業時間
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目1−7 117ビル 1F
【 AFURI 恵比寿店の営業時間 】
11:00 – 翌5:00(L.O 4:30)
定休日 年中無休
朝の5時まで営業。飲みの締めなどでもよく利用されるようです。
「AFURI (阿夫利)」の感想と食べログ採点
【 AFURI 恵比寿店の感想と食べログ採点 】
・スープが素晴らしい。鶏の旨味が濃厚だが、それだけでない(おそらく)魚介のコクがある。塩でこれだけバランスが良く旨味が出せるのはすごい。
・麺も麦の美味しさが感じられるややぱっつんな麺。これが次第に柔らかくなっていくのも良い。
・店内はスタイリッシュ。これ以上ないほど。また店員さんの接客も丁寧。クレジットカードが使えるのも良い。
・ただ柚子塩らーめんが1杯1,080円するのは雑誌を読んで理由は納得したものの、それでも少し高く感じる。
AFURI 恵比寿 (ラーメン / 恵比寿駅、代官山駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8
2023年5月 月間751,120 PV(アクセス数)
世界一のグルメ都市東京の美味しい店と話題の店に絞って紹介しています。
B級1人グルメ中心でコスパ重視。ラーメン、カレー、とんかつ、寿司が大好きですが、好き嫌いなく美味しいものなら何でもOK!
独身中年おやじ。大阪→横浜→ロンドン→武蔵小山→小田原→西大井→大井町→国分寺
職業:英語講師 (英検1級、通訳案内士)、元翻訳者、元富士通
特技:将棋(将棋倶楽部24六段) 趣味:旅行、料理、お笑い好き(千鳥、かまいたち、オズワルド)
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