ミシュランガイド東京2024に掲載されたラーメン全19店舗まとめと感想

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ミシュランガイド 東京 2024 発売

「ミシュランガイド東京 2024」は2023年12月8日に発売されます。これに先立ち12月5日にミシュランに掲載された店舗が発表されました。今回は選出されたラーメン店全19店舗をまとめています。

自分は全19店舗に訪問して実食しているので、感想を述べつつ記事のリンクも貼っておきます。

「ミシュランガイド東京2023に掲載されたラーメン全21店舗まとめと感想」はこちらから。

「ミシュランガイド東京2022に掲載されたラーメン全21店舗まとめと感想」はこちらから。

ミシュランガイド 東京 2024で選ばれたラーメン店一覧表

今年は大きな変化がありました。

まず、昨年は3店舗あった一つ星の店が全てビブグルマンに降格しました。

また新たに選ばれた店は3店舗ですが、例年のように「どうやって選んだの？」という店ではなくラーメンフリークにはお馴染みの店だったことも少し意外でした。

ミシュランガイド 東京 2024で新規にビブグルマンに選ばれたラーメン店 3店舗

個人的に今年の新店1位の五感、昨年の新店1位のブレークビーツが選ばれました。

また、there is ramen はめちゃ美味なのに空いているのが謎でしたがこれで行列店確定でしょうか？

「Japanese Ramen 五感」池袋

最高に美味しかった。スープの旨味のインパクトすごすぎ。

貝の旨味が効果的に効いています。バランスが神で深い旨味があるのにしつこくなく。複雑系なのに旨味の輪郭がはっきりしていて最高です。

しなやかな麺に具もいちいち絶品。記帳制でハードル高いですが、行く価値大いにあると思います。

「Ramen Break Beats」祐天寺

こちらもスープの美味しさが神がかっていましたね。洋風な感じもするリッチなスープは旨味がラーメン離れしていました。

また、麺や具材もいちいち美味しい。チャーシューの作り方も洋風なエッセンスを感じました。こちらも記帳制ですが、行く価値大いにあると思います。

「there is ramen」荻窪

店主さんは「鴨to葱」「手打 親鶏中華そば 綾川」という東京を代表する名店を手掛けた方。

こちらのラーメン。見た感じで分かるでしょうか？意外と普通に見えません？

だけど食べてみると魚介がガツン、下支えする動物系も濃厚。惜しまずに素材を大量に投入した感じ。それのうまくまとめ上げているのが名人芸。記憶に残るスープでした。

こちらの店舗、大行列が近所迷惑なり閉店？した「迂直」の跡地という好立地なのにあまり人が入っていない感じなんですよね。(吉田カレーも近い)

何度か店頭を見ましたが行列は見かけません。これを気に行列店の仲間入りでしょうか？

ミシュランガイド 東京 2024で一つ星からビブグルマンに降格したラーメン店

「創作麺工房 鳴龍 (なきりゅう)」大塚

大塚の「鳴龍」は7年連続1つ星。世界中のラーメン店で一番星を獲得した店ですが、ミシュランはラーメン店に星を付けないことに決めたのか残念ながら降格。

かつて2時間近く並んで食べた特製醤油ラーメンは絶品でした。

また看板メニューに推す人も多い担々麺もむちゃ美味い。

外国人観光客が帰ってきたので以前のような行列という噂があります。ただ、それでも近いうちに再訪したいですね。

「SOBA HOUSE 金色不如帰 (こんじきほととぎす)」新宿御苑

新宿御苑の「金色不如帰」は5年連続の1つ星で終了。

蛤スープが旨すぎです。オンリーワンな味わい。見た目も美しいですね。

こちらは整理券制度になったのですが、それを知らずにふらっと行って入れなかったことが数回。しっかり準備していかないとな。

「金色不如帰」の日本の店舗はここだけですが、海外はカナダにのみと思っていたのですが勘違い。カナダを初め、香港、上海、シンガポールなどに店舗があります。

「中華そば 銀座 八五 (はちごう)」銀座

そして銀座の「八五(はちごう)」。

「タレ(塩、醤油、味噌など)」を使わず生ハムで味を取るという画期的なラーメン。フレンチの技法が使われているようです。

あらやるメディアが大絶賛している店なので一つ星も妥当でしょうか。

整理券制だったり、行列制だったりと変化したのですが、2023年10月からはテーブルチェックの予約制になりました。予約のするとキャンセルしても500円の手数料がかかります。

毎週土曜日午前9時より、翌週火曜～日曜の予約をしますが、かなりの激戦のようです。

ミシュランガイド 東京 2024で連続してビブグルマンに選ばれたラーメン店 13店舗

「入鹿 (いるか) TOKYO」六本木

昨年東久留米の名店が東京に進出ということで大いに話題になった店。東久留米は家から比較的に行きやすいのですが、現在本店は月曜日しか店内で食べることができません。(六本木はその月曜のみ休み)

自分が訪問した時はコロナ禍にも関わらず大行列。この時期はどこも空いていたので意外でした。

鶏の旨味が深いスープも美味しかったけど、豪華すぎる具材がいちいち絶品で満足度最高でした。特製でもこれだけ贅沢なものはないよね。

現在も行列は継続しているようです。

「佐々木製麺所」西荻窪

ミシュラン発表時は名前さえ知らない店でした。今でも話題になることほとんどないよな。

結構和の感じが強い煮干し+鶏のスープ。このスープは1番ミシュラン好みで、自分のこの系統のラーメンが大好き。麺もチャーシューも美味しかったですね。

ただ、この系統のラーメンは東京の名店に数多く、なぜ審査員がこの店を選んだのかはかなり謎ですね。

「はるちゃんラーメン」新橋

「ちゃん系ラーメン」という言葉をご存知でしょうか？

「ちえちゃんラーメン」「えっちゃんラーメン。」「ひろちゃんラーメン！」など最近都内に店舗を拡大しているラーメングループです。

こちら新橋の「はるちゃんラーメン」もちゃん。ただ、女性店主がメインで厨房に立たれているのが話題になっています。

ミシュランガイド東京2023のセレモニーに和服姿で登場しています。

「はるちゃんラーメン」にも2月に訪問してきました。狭い店ですがかなりの行列でしたね。

ワンランク上の「ちゃん系」ラーメンという感じ。自分の好みとは少し違うのですが、それでも美味しいラーメンでした。

「世田谷中華そば 祖師谷七丁目食堂」 祖師ヶ谷大蔵

自分は2021年に初めて訪問して虜になっている「柴崎亭」の系列店。

「世田谷中華そば 祖師谷七丁目食堂」も柴崎亭同様にヤバいくらい激旨でしたね。

洗練された柴崎亭のスープをわんぱくにしたというか、インパクトを加えた感じでパンチがあります。また、チャーシューや雲呑も旨い。

ラーメンマニアの間でもすこまで知名度はありませんが個人的にはミシュランに相応しい店と思います。

「成城青果」 芦花公園

こちらも柴崎亭との関係が強く噂される店。

店側は公式には認めていないようですが、柴崎亭が何らかの形で関与、協力していることは間違いないかと。

こちらはかつてえげつないくらい長い行列を見たことがあったので様子を伺っていましたが、現在行列は落ち着いているようです。

スープの見た目や麺線の整え方がいかにも柴崎亭。動物系を使っていない？のにキレのあるスープが最高です。

また自分としては珍しくご飯物(肉丼)を食べたのですが、これもすごく美味しかった。ポークですが、上品なローストビーフみたいな感じでしたね。

「キング製麺」王子

4年連続の選出。

最近は家系ラーメンの店舗「こいけのいえけい」を出店するなど常に新しい話題を提供してくれる水原裕満店主の店です。

最近は御徒町につけ麺の店「あいだや」もオープンしたことが話題になっています。

キング製麺の記事ははこちら。

「宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀(こはく)」雑色

京浜急行の雑色(ぞうしき)駅が最寄りの「宍道湖しじみ中華蕎麦琥珀」しじみスープが猛烈に美味しかった。

メディアも評論家もこぞって大絶賛している店だけにミシュランの選出は妥当でしょう。TRYラーメン大賞でも新人大賞を取っています。

また、2023年は池袋アパホテル内に支店をオープン。

こちらの方は昼夜営業で店舗を広く待たずに食べられることが多いのでお勧めです。

「中華そば こてつ」下北沢

こてつは5年連続選出。

王道の動物系+煮干しスープがすごく美味しい。しかも具だくさん特製が880円はミシュランの中では最安級。現在も1,000円のようです。デフォルトラーメンが1,000円超えの事も当たり前な現在では嬉しいです。

「中華蕎麦にし乃」本郷三丁目

本郷三丁目の「にし乃」はが煮干しスープが最高に美味しかった。

凝った味わいでこの旨味の出し方はすごい。当時は柴崎亭を知らなかったので分かりませんでしたが、今考えるとスープといい、麺線の整え方といい影響を受けているのでしょうか？

海老ワンタンも最高です。こちらは八雲影響を受けていそう。

最近店の前を通りかかったら大行列ができていました。

「Homemade Ramen 麦苗 (むぎなえ)」大森

7年連続で選出。

以前住んでいた大井町の住居からは徒歩で行けた大人気店、大森「Homemade Ramen 麦苗」。

こちらは自分のベストラーメンに近く、一つ星に限りなく近い店と思っています。スープや麺はもちろん、具の1つ1つが恐ろしく丁寧な作りで完璧に近い。

最近も「麦苗」を再訪しましたが、本当に驚愕のクオリティでした。

「八雲 (やくも)」池尻大橋

7年連続で選出。

「八雲」も自分の好みの真ん中。白醤油を使った和出汁のスープが最高。そしてワンタンは肉ワンタンだけでなく海老ワンタンもあります。

今年も再訪しましたが、変わらず激ウマでしたね。あと、こちらの店はラーメン屋と思えないくらい雰囲気が良く、土地柄もあってか客層が違います。

「RAMEN にじゅうぶんのいち」東尾久三丁目

7年連続で選出。

Ramen にじゅうぶんのいちも最高に美味しかったですね。

丸鶏を使ったスープは、最初は少し地味に思えたが奥が深くどんどん美味しく感じるようになる。少し不思議なスープ。

さらにチャーシューが出色の出来。特に鴨チャーシューは旨味が最高ですごく手が込んでいました。

こちらは特製が2,000円と2,000円の壁越えでも話題になっています。

「ラーメン屋 トイ・ボックス」三ノ輪橋

三ノ輪の「トイ・ボックス」。なんと10年連続ですか。ミシュランにラーメンが載るようになってからずっと掲載されています。

塩、醤油と頂きましたが味噌も有名。

最近は「TRYラーメン大賞2023-2024」では見事に大賞総合1位3連覇。

ただ最近訪問した時はそこまで美味しいかな？と思いました。

ミシュランガイド 東京 2024で2023から落選したラーメン店 5店舗

「ののくら」亀有

5年連続で選出でしたが、店主さんが早逝したため閉店しました。

激ウマのラーメンがもう食べられないと思うと重ね重ね残念です。

「神保町 黒須」神保町

店主さんが京都の和食店の修行に行くためというあまり聞いたことのない理由で閉店した黒須。いつか復活することはあるのでしょうか？

「生粋 花のれん」茗荷谷

3年連続の選出中でしたが。SNSではほぼ見かけることのない店なので現在の感じは良くわかりません。

「中華そばさわ」中板橋

こちらは逆に以前からSNSで頻繁に見かける店。

なんとこの豪華な特製が950円！また1,000円の壁を超えないでいてくれています。これには驚きましたね。

鰹節の旨味を全面に感じるスープで鶏の旨味が下支えしている王道のスープ。自分のかなり好きな系統でした。チャーシューやワンタンも優秀。

ただ、移転のために閉店。ミシュランも途切れることになりましたが、新店舗での再スタートが期待されています。